これからの車社会

歴史の中には、時代の変わり目があると言えます。日本の歴史の中にも、そういうものがあり、太平洋戦争がまさに時代の変わり目でしょう。戦前もまた、近代化を達成した時代となっていますが、本格的な工業化社会になったのは、戦後になってです。アジアの奇跡と言われるような急激な経済成長を遂げ、人によっては、1990年代のバブル崩壊までを高度成長期の中に組み込んでいるようです。そういう時代の区分も、今後定説などが出て来るのでしょうが、明らかに工業化社会となったのは、戦後であり、車が一般家庭に浸透できたのも、高度成長のおかげと言えるでしょう。すでに今日では、車社会となり、数多くの車が日本の道路を走行しています。日本車ばかりでなく、外車もあり、多種多様な車が日本市場で出回っています。

しかし、必然的に新車よりも中古車の方が増え、それだけ、生産されているとも言えますし、なおかつ、車市場の流動性が激しいとも言えるのでしょう。このサイトでも触れているように、今では廃車の買取も行える時代です。これは市場がかなり大きくなり、日本ばかりでなく、海外にまで市場が拡大していることが要因の一つともなっています。けれども、今後は、市場に出回る車の種類も変わって来るのではないでしょうか?すでに環境に配慮したハイブリッド車、あるいは、電気自動車などが、市場で販売されています。新車ばかりでなく、中古車としても、市場で販売され、かなりの需要を得ているようです。数年前の世界的な不況でも、ハイブリッド車の売り上げが伸び、人気のあるものは、不況でも変わりがないことを示しました。おそらく今後は、こういう環境に配慮した車がますます市場を席巻し、そうして、いずれは、ガソリン車を淘汰する可能性もあります。

それには、ユーザー需要ばかりでなく、生産者側の技術革新も、重要な問題でしょう。いずれにせよ、車市場もまた、今とは異なった様相を呈する可能性もあるようです。このように、環境に配慮したあり方は、車の抹消においても関係しています。すでに触れているように、車の完全廃棄をするために、ドライバーが該当の車を購入時に、リサイクル費用を支払っている形になります。これが良い制度であるのか否かは、議論があるのかもしれませんが、少なくても、車の廃棄に関しても、地球環境を考慮する時代になったということでしょう。車がより発展して行くには、人にばかり有益でなく、人が住む場所にも有益になるようにすることが、これからますます求められることなのかもしれません。